プログラムが書けなくて挫折しそう…その気持ちは誰もが経験しています
プログラミング学習を始めて数週間から数ヶ月経つと、多くの人が同じ壁にぶつかります。「コードを見ても何をしているのか分からない」「自分で書こうとするとエラーが出て進まない」「こんなことも分からないのか…」という悔しさや不安。
実は、これは挫折ではなく、プログラミング学習の必然的な過程です。プログラミングスクールの調査によると、学習者の約70%が学習開始から3ヶ月以内に「挫折しかけた経験」を持っているとされています。つまり、あなたが感じている困難は、ほぼ全員が通る道なのです。
大切なのは、その先をどうするかです。本記事では、プログラムが書けなくなる原因を特定し、それぞれに対する実践的な対処法をお伝えします。また、28~35歳で働きながら学習されている方が、どのようにしてこの困難を乗り越えているのか、具体的な事例も交えて解説していきます。
最後には、あなたの状況に最適なプログラミングスクールの選び方も紹介しますので、一人で抱え込まずに、適切なサポートを受けながら進める方法も見つけられるでしょう。
侍エンジニア塾の詳細を見るプログラムが書けなくなる原因を正しく理解する
挫折感を感じるのは、多くの場合「原因の誤認識」から始まります。「自分には才能がない」と思い込んでいる人の大半は、実は学習方法に問題があるだけです。まずは、あなたが今直面している困難がどのカテゴリーに当てはまるのかを特定することが重要です。
原因1:基礎概念の理解不足
最も多い原因が、プログラミングの基礎概念(変数、関数、ループ、条件分岐など)の理解が不十分なまま、応用的な内容に進んでしまうケースです。
例えば、JavaScriptで「配列のループ処理」を学ぶとき、以下の3つの要素を同時に理解する必要があります。
- 配列とは何か(複数のデータを格納する仕組み)
- ループ処理とは何か(同じ処理を繰り返す仕組み)
- JavaScriptの構文(for文やforEachメソッドの書き方)
このうち1つでも理解が曖昧だと、次のステップでコードが書けなくなります。特に、独学やオンライン教材で学ぶ場合、「理解できた気になる」まま進むことが多く、後になって「なぜこう書くのか分からない」という状況に陥るのです。
対処法:現在学んでいる内容より2~3段階前に戻り、基礎概念を図解や実例を用いて再学習してください。プログラミングスクールの講師に「この概念が理解できていません」と具体的に伝えることで、カスタマイズされた説明を受けられます。
原因2:エラーメッセージの読み方が分からない
プログラミング初心者の多くが、エラーメッセージを見ると「何か悪いことが起きた」と恐れてしまいます。しかし、エラーメッセージは実は「親切な指摘」です。正しく読むことで、問題の90%は自分で解決できます。
例えば、以下のエラーメッセージが出たとします。
TypeError: Cannot read property 'length' of undefined
これは「undefinedというデータに対して、lengthプロパティを読もうとしている」という意味です。つまり、どこかで変数が正しく定義されていないということです。
しかし初心者は、このメッセージを見ても「何のことか分からない」と感じてしまい、その先に進めなくなるのです。
対処法:エラーメッセージの読み方を学ぶことが、プログラミング習得の大きな近道になります。スクールでは「エラーメッセージの読み方」という基礎講座を提供しているところが多く、これを学ぶだけで独学時の効率が大きく向上します。
原因3:コードの写経から自作への移行がうまくいっていない
プログラミング学習の流れは通常、以下のような段階を踏みます。
- 教材のコードを読む(理解)
- 教材のコードを写経する(暗記)
- 教材なしで同じコードを書く(再現)
- 教材とは異なる課題でコードを書く(応用)
- ゼロから新しいコードを書く(創造)
多くの学習者は、段階2から段階3への移行で躓きます。「教材を見ながらなら書けるが、見ないと書けない」という状態です。これは「理解」と「暗記」ができていても、「応用」の力がまだ育っていないということです。
対処法:段階3と段階4の間に、「小さな改造」というステップを加えてください。例えば、教材のコードの変数名を変えてみる、数値を変えてみるなど、小さな変更から始めることで、応用力が段階的に育ちます。
原因4:学習環境の問題
働きながら学習されている28~35歳の方の場合、学習環境そのものが問題になることもあります。
- 疲れた状態での学習で、理解度が低い
- 学習を中断する期間が長く、前に学んだことを忘れている
- 質問できる相手がいないため、小さなつまずきが大きな挫折感につながる
- 学習時間が少なく、概念を定着させる前に次の内容に進んでしまう
対処法:学習環境を整えることが、挫折を防ぐ最も効果的な方法です。これについては、後のセクションで詳しく解説します。
CodeCampの詳細を見る原因別の実践的な対処法
ここからは、各原因に対する具体的で実践的な対処法をお伝えします。
基礎概念を確実に理解するための3ステップ学習法
基礎概念の理解不足が原因の場合、以下の3ステップで学習を進めてください。
ステップ1:図解で概念を理解する(1~2時間)
まず、言葉や文字ではなく「図」で概念を理解することから始めます。例えば「関数」を学ぶ場合、以下のようなアプローチが効果的です。
- 関数を「入力と出力の機械」として図解で理解する
- 具体的な例(例:電卓機能)に置き換えて理解する
- プログラミング言語に依存しない形で理解する
この段階では、コードを書く必要はありません。「そういうものなのか」という理解で十分です。
ステップ2:言語固有の構文を学ぶ(1~2時間)
概念が理解できたら、次にJavaScriptやPythonなど、特定の言語でどう書くのかを学びます。この段階では、教材のコードを見ながら、「この部分が概念のどの部分に対応しているのか」を意識しながら学ぶことが大切です。
ステップ3:小さな課題で繰り返す(2~3時間)
同じ概念を使った異なる課題を3~5問、連続して解きます。これにより、その概念が「その言語特有の書き方」から「普遍的なスキル」へと昇華します。
この3ステップに費やす時間は、1つの概念につき4~7時間程度です。働きながら学習する場合、これを週末2日で分けて実施することで、無理なく進められます。
エラーメッセージと向き合うスキルを身につける
エラーメッセージの読み方は、プログラミング学習における最も重要なスキルの1つです。以下の手順で、エラーメッセージと向き合う習慣をつけてください。
ステップ1:エラーメッセージを最後まで読む
エラーが出たら、パニックにならずに、メッセージを最後まで読んでください。多くの場合、エラーメッセージには以下の情報が含まれています。
- エラーの種類(TypeError、ReferenceError、SyntaxError など)
- エラーの説明(何が問題なのか)
- ファイル名と行番号(どこで起きたのか)
ステップ2:エラーの種類から原因を推測する
一般的なエラーの種類と原因を覚えておくと、対応が早くなります。
- SyntaxError:コードの書き方が間違っている(括弧の忘れなど)
- ReferenceError:変数や関数が定義されていない
- TypeError:データ型が合っていない(文字列に数値の操作をしようとしているなど)
- RangeError:値が範囲外である
ステップ3:行番号を確認して該当部分を見直す
エラーメッセージに記載されている行番号を確認し、その部分を注意深く見直してください。多くの場合、括弧の不一致や変数名の誤字など、小さなミスが原因です。
ステップ4:それでも分からなければ、エラーメッセージをそのままGoogle検索する
エラーメッセージは、世界中のプログラマーが同じものを経験しています。Google検索に「エラーメッセージ + 使用言語」と入力すれば、解決方法がほぼ必ず見つかります。
この4つのステップを習慣化することで、エラーメッセージは「敵」から「味方」に変わります。
写経から自作への段階的な移行方法
教材のコードを見ながらなら書けるが、見ないと書けない状態から抜け出すための方法をお伝えします。
段階1:教材を見ながら写経(1回目)
教材のコードを見ながら、そのまま写経します。この段階では「理解」よりも「手に覚えさせる」ことが目的です。
段階2:教材を見ながら、コメントを加える
同じコードを見ながら、各行に「このコードが何をしているのか」を日本語でコメント化します。この作業を通じて、コードの意味が明確になります。
段階3:教材を隠して、コメントだけを見て書く
コメントだけを見て、元のコードを参照せずに書き直します。この段階で、コードの意味が本当に理解できているかが試されます。
段階4:小さな改造に挑戦する
元のコードに小さな改造を加えます。例えば、以下のような改造から始めてください。
- 変数名を変える
- 数値を変える
- コメント部分を1つ削除して、その部分だけ自分で考えて書く
段階5:応用課題に挑戦する
元のコードの概念を使いながら、全く異なる課題に挑戦します。例えば、「配列のループ処理」を学んだなら、教材とは異なるデータに対して同じ処理を適用してみる、といった具合です。
この5段階を1つの概念につき実施することで、「教材を見ながらなら書ける」から「教材なしでも書ける」へと確実に進むことができます。
DMM WEBCAMPの詳細を見る働きながら学習する際の環境整備と時間管理
28~35歳で働きながらプログラミングを学ぶ場合、学習環境と時間管理が挫折を防ぐ最大の要因になります。ここでは、実際に成功している学習者の事例を交えて、その方法をお伝えします。
効果的な学習時間の確保と配分
働きながら学習する場合、「まとまった時間」の確保が難しいという課題があります。しかし、プログラミング学習に必要なのは「時間の長さ」ではなく「時間の質」と「継続性」です。
推奨される学習時間配分(週単位)
- 平日:1日1~2時間(朝30分+夜30~90分)
- 土日:1日3~5時間(午前2~3時間、午後1~2時間)
- 週計:15~20時間
この時間配分で、一般的なプログラミングスクール(3~6ヶ月コース)の内容を十分習得できます。
平日の学習時間を最大化するコツ
朝30分と夜90分に分ける理由は、脳の状態が異なるためです。
- 朝30分(起床後30分~1時間以内):前日学んだ内容の復習に充てる。朝は脳がリセットされた状態なので、記憶を整理するのに最適です。
- 夜90分(就寝の1.5~2時間前):新しい内容の学習に充てる。夜の学習内容は睡眠中に記憶として定着しやすいため、新しい概念の習得に向いています。
この配分により、平日でも「復習」と「新規学習」の両方を効果的に進められます。
週末の学習時間の使い方
週末は「まとまった時間」を確保できる貴重な機会です。以下の配分で活用してください。
- 土曜午前(2~3時間):新しい概念の学習と、その概念を使った小課題(3~5問)を解く
- 土曜午後(1~2時間):その週に学んだ複数の概念を組み合わせた応用課題に挑戦
- 日曜午前(2~3時間):応用課題の続きと、理解が不十分だった部分の復習
- 日曜午後(1~2時間):翌週の学習内容の予習と、メンタルの整備
この配分により、週末に「深い学習」と「応用」を進め、平日はそれを「定着」させるという効率的なサイクルが生まれます。
疲労を管理しながら学習を継続する方法
働きながらの学習で最も大きな課題は「疲労」です。仕事で疲れた状態での学習は、効率が大きく低下するだけでなく、挫折につながりやすくなります。
疲労を考慮した学習スケジュール
以下のように、疲労度に応じて学習内容を変えることで、継続性が大きく向上します。
- 疲労度が高い日(仕事が忙しかった日など):新しい内容は学ばず、前日までの内容の復習に充てる。または、学習時間を30分に短縮する。
- 疲労度が中程度の日:新しい概念を1つ学び、その概念を使った簡単な課題を1~2問解く。
- 疲労度が低い日:新しい概念を学び、複数の課題に挑戦する。
重要なのは「毎日同じペースで進む」のではなく「疲労に応じて柔軟に調整する」ことです。これにより、長期的な継続性が確保できます。
学習の質を高めるための環境整備
疲労を最小化し、学習の質を高めるための環境整備も重要です。
- 学習専用の場所を確保する:可能であれば、仕事や生活と分離した学習専用のスペースを作ってください。これにより、脳が「学習モード」に入りやすくなります。
- 学習前のルーティンを作る:学習の30分前にシャワーを浴びる、コーヒーを飲むなど、脳を覚醒させるルーティンを作ることで、疲労した状態でも集中力が高まります。
- 学習中の休憩を計画する:25分学習して5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」など、短い休憩を定期的に挟むことで、集中力が持続します。
- 睡眠を優先する:学習時間を増やすために睡眠を削るのは、長期的には逆効果です。十分な睡眠(6~8時間)を確保することが、学習効率を最大化する最も重要な要素です。
学習を中断してしまった場合の再開方法
働きながらの学習では、仕事の繁忙期や人生のイベントなどで、学習を中断せざるを得ないことがあります。重要なのは「中断すること」ではなく「再開する方法」です。
1~2週間の中断の場合
1~2週間であれば、脳に定着した知識はほぼ失われません。再開時は、中断前の内容を30分~1時間かけて復習してから、新しい内容に進んでください。
1ヶ月以上の中断の場合
1ヶ月以上経つと、相当な知識が失われています。再開時は、以下のステップを踏んでください。
- 中断前に学んだ内容の目次や見出しを見直す(1~2時間)
- その内容を使った簡単な課題を解く(2~3時間)
- 理解が不十分だった部分を集中的に復習する(3~5時間)
- その後、新しい内容に進む
この方法により、効率的に「学習の流れ」を取り戻すことができます。
中断を防ぐための予防策
中断自体を防ぐことも重要です。以下の方法が効果的です。
- 学習仲間を作る:同じスクールの受講生や、オンラインコミュニティの仲間と学習進度を共有することで、中断を防げます。
- スクールのサポート体制を活用する:プログラミングスクールの多くは、学習の進め方に関する相談窓口を持っています。仕事が忙しくなったときは、スクールに相談して「最小限の学習プラン」を立ててもらうことで、中断を防げます。
- 学習目標を細分化する:「3ヶ月でWebアプリケーションを作れるようになる」という大きな目標ではなく、「今週は変数と関数を習得する」という週単位の小さな目標を設定することで、継続のモチベーションが保ちやすくなります。
質問できる環境の重要性と活用方法
プログラミング学習で最も効率を大きく左右するのが「質問できる環境があるかどうか」です。独学と比べて、質問できる環境がある場合、習得速度は3~5倍向上するとも言われています。
独学での質問の限界
独学でプログラミングを学ぶ場合、質問は主にGoogle検索やStack Overflow(プログラマー向けQ&Aサイト)に頼ることになります。しかし、この方法には大きな限界があります。
独学で質問が難しい理由
- エラーメッセージが英語の場合、正確に検索できない:エラーメッセージの一部が微妙に異なると、検索結果が出ません。
- 自分の状況に完全に合致した回答が見つからない:Web上の回答は、自分の状況と100%一致することは稀です。
- 「なぜそうするのか」という根本的な理解が得られない:解決方法は見つかっても、その背景にある概念は分からないまま進んでしまいます。
- 小さなつまずきで止まってしまう:「これくらい自分で調べるべき」と思い込み、小さなつまずきで何時間も止まってしまいます。
スクールの質問サポートの活用方法
プログラミングスクールの大きなメリットの1つが、講師に直接質問できる環境です。しかし、質問のし方によって、その効果は大きく変わります。
効果的な質問の仕方
講師に質問するときは、以下の情報を整理して伝えてください。
- 何をしようとしていたのか:「このコードで配列のループ処理をしたい」など、目的を明確に
- どんなエラーが出たのか:エラーメッセージをそのままコピー&ペースト
- そこまでに試したことは何か:「変数名を確認した」「括弧を数えた」など、自分で試したことを伝える
- 現在のコード:問題が起きている部分のコードを共有
この情報があれば、講師は数分で正確な原因を特定し、「なぜこの問題が起きているのか」という根本的な理解まで提供できます。
質問する前に自分でできることを確認する
質問の前に、以下の3つを自分で試すことで、より深い理解が得られます。
- エラーメッセージを最後まで読んだか
- 行番号を確認して該当部分を見直したか
- Google検索で同じエラーについて調べたか
これらを試してから質問することで、講師からの回答がより理解しやすくなります。
スクール選びの際に確認すべき質問サポート体制
プログラミングスクールを選ぶ際は、以下の点を確認してください。
- 質問への平均回答時間(24時間以内か、数時間以内か)
- 質問方法(チャット、メール、ビデオ通話など)
- 質問回数に制限があるか(無制限か、1日3回までなど)
- 質問に対して「解答を教える」のか、「考え方を導く」のか
特に働きながら学習する場合、「24時間以内の回答」が保証されているスクールを選ぶことが重要です。
オンラインコミュニティの活用
スクール内のコミュニティに加えて、外部のオンラインコミュニティも活用することで、さらに学習効率が向上します。
おすすめのコミュニティ
- Qiita:日本語のプログラミング情報サイト。初心者向けの記事も多く、同じ問題で悩んでいる人の記事が見つかることが多い
- GitHub:コード共有プラットフォーム。他の開発者のコードを見ることで、実践的なコーディング方法が学べる
- Twitter(X)のプログラミング学習者コミュニティ:同じ立場の学習者と繋がることで、モチベーションが保ちやすい
- Discord や Slack のプログラミング学習者向けサーバー:リアルタイムでコミュニケーションでき、質問への回答も早い
これらのコミュニティを活用することで、スクールの学習内容を補完できます。
TechClipsの詳細を見る挫折を乗り越えた学習者の事例と共通点
ここでは、実際にプログラミング学習で挫折を経験しながらも、乗り越えた学習者の事例をご紹介します。あなたの状況に合致した事例があれば、その学習方法を参考にしてください。
事例1:30代営業職から転職成功した田中さん(32歳)
背景:営業職で月給35万円。「今後のキャリアが見えない」という不安から、プログラミング学習を開始。
挫折した時期:学習開始から2ヶ月目。JavaScriptの「クロージャ」という概念で、完全に理解できなくなり、3週間学習を中断。
乗り越えた方法:
- スクールの講師に「クロージャが理解できない」と相談
- 講師から「クロージャは初心者が最も躓く概念の1つ。今は完全に理解できなくても、実際にコードを書きながら徐々に理解できればいい」というアドバイスを受ける
- 「クロージャの完全な理解」という目標を捨て、「クロージャを使ったコードが読める」という目標に変更
- クロージャを使った実践的なコード例を5~10個見て、「パターン」として覚える
- その後、実際にプロジェクトを進める中で、自然にクロージャの理解が深まった
学習完了後:学習開始から5ヶ月でスクール卒業。その後、転職エージェントの支援を受けて、3ヶ月で第二希望だったWebアプリケーション企業に転職。現在、月給48万円で働いている。
この事例の学び:「完全な理解」を目指すのではなく、「今の自分に必要な理解」を目指すことで、挫折を乗り越えられます。
事例2:34歳事務職から在宅フリーランスになった鈴木さん
背景:事務職で月給28万円。「子どもの成長に合わせて、在宅で働きたい」という希望から、プログラミング学習を開始。
挫折した時期:学習開始から1ヶ月目。仕事の繁忙期で、2週間学習を中断。再開しようとしたが、「前に学んだことを忘れている」という焦燥感から、学習を続けられなくなる。
乗り越えた方法:
- スクールに「仕事が忙しい時期がある」と相談
- スクール側から「忙しい時期は、週末だけの学習に切り替えることもできる」というアドバイスを受ける
- 学習計画を「毎日1~2時間」から「週末3~5時間」に変更
- 中断前の内容を「1時間の復習」で取り戻し、その後新しい内容に進む
- スクール内のコミュニティに参加し、同じ立場の学習者と繋がる
学習完了後:学習開始から6ヶ月でスクール卒業。その後、クラウドソーシングで案件を受注し、現在月10~15万円の副業を実施。2年以内に在宅フリーランスへの転職を目指している。
この事例の学び:「最初の計画に固執する」のではなく、「人生の状況に合わせて柔軟に調整する」ことで、長期的な継続が可能になります。
事例3:28歳製造業職からエンジニアに転職した佐藤さん
背景:製造業で月給32万円。「プログラミングの方が興味深い」と感じ、プログラミング学習を開始。
挫折した時期:学習開始から3ヶ月目。「コードを書いてもエラーばかり。自分には才能がないのでは」という自信喪失から、スクールをやめることを検討。
乗り越えた方法:
- スクールのキャリアカウンセラーに「辞めたい」と相談
- カウンセラーから「エラーが多いのは、挑戦的な課題に取り組んでいる証拠。初心者が直面する自然な状態」というアドバイスを受ける
- 「エラー対応力」を意識的に鍛えることに決める
- エラーメッセージの読み方を学ぶ講座を受講
- その後、「エラーが出たら、それを読み解くチャンス」という心構えに変わる
学習完了後:学習開始から4ヶ月でスクール卒業。その後、転職活動で3社から内定を受け、最も興味を持った企業に転職。現在、月給45万円で働いている。
この事例の学び:「エラーは失敗」ではなく「学習の過程」と考え方を変えることで、挫折感が大きく軽減されます。
3つの事例に共通する成功要因
これら3つの事例に共通する成功要因は、以下の3点です。
- スクールのサポート体制を活用した:3人とも、困ったときに「スクールに相談する」という選択肢を持っていました。独学ではなく、スクールのサポートを受けることで、挫折を乗り越えることができました。
- 目標や計画を柔軟に変更した:最初の計画に固執するのではなく、自分の状況に合わせて目標や学習方法を変更しました。
- 「失敗」を「学習」に変えた:エラーや理解不足を「自分の才能不足」と解釈するのではなく、「学習の自然な過程」と解釈しました。
プログラミングスクール選びで失敗しないポイント
挫折を乗り越えるためには、「どのスクールを選ぶか」が非常に重要です。ここでは、プログラミングスクール選びで失敗しないポイントをお伝えします。
スクール選びの5つの重要ポイント
ポイント1:質問サポート体制の充実度
前述した通り、質問できる環境の有無が学習効率を大きく左右します。スクール選びの際は、以下を確認してください。
- 質問への回答時間(24時間以内か、数時間以内か)
- 質問方法の種類(チャット、メール、ビデオ通話など)
- 質問回数の制限有無
- 実際の受講生の口コミでの満足度
ポイント2:講師の質と相性
同じ内容を学んでも、講師の説明の仕方で理解度が大きく変わります。多くのスクールは「無料体験」や「無料カウンセリング」を提供しているので、必ず利用して講師の説明スタイルが自分に合っているか確認してください。
特に確認すべき点は、以下の通りです。
- 講師が「なぜそうするのか」という背景を説明してくれるか
- 初心者の質問に対して、丁寧に対応してくれるか
- 講師自身が実務経験を持っているか
ポイント3:カリキュラムの実践性
プログラミングスクールのカリキュラムは、大きく2つのタイプに分かれます。
- 基礎重視型:変数、関数、ループなどの基礎概念に時間をかけ、その後応用を学ぶ
- プロジェクト重視型:最初から実践的なプロジェクト(Webサイト制作、アプリ開発など)に取り組み、その過程で基礎を学ぶ
どちらが良いかは、学習者のタイプによって異なります。
- 基礎をしっかり学びたい人:基礎重視型が向いている
- 実践的なスキルを早く身につけたい人:プロジェクト重視型が向いている
- 働きながら学習する人:プロジェクト重視型の方が、モチベーションを保ちやすい傾向にある
ポイント4:学習期間と料金のバランス
プログラミングスクールの料金は、20万円~80万円と幅広いです。安いスクールが必ずしも質が低いとは限りませんが、以下の点を確認してください。
- 料金に含まれるサービス内容(講師のサポート、キャリアサポートなど)
- 学習期間(3ヶ月、6ヶ月など)
- 分割払いの可否と金利
- 返金保証の有無と条件
働きながら学習する場合、「月1~3万円の分割払い」が利用できるかも重要です。
ポイント5:キャリアサポートの充実度
プログラミングスクールを選ぶ際は、「学習」だけでなく「その後のキャリア」も視野に入れることが重要です。以下の点を確認してください。
- 転職支援の有無(履歴書作成、面接対策など)
- 転職保証の有無と条件(「転職できなければ返金」など)
- 提携企業の数と質
- 卒業生の転職成功率
提携スクール5社の比較
ここでは、当記事で紹介している5つのスクール・エージェントを、上記の5つのポイントで比較します。
| スクール名 | 質問サポート | 講師の質 | カリキュラム | 料金・期間 | キャリアサポート |
|---|---|---|---|---|---|
| 侍エンジニア | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| CodeCamp | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
| DMM WEBCAMPエンジニア転職 | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| RUNTEQ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| TechClipsエージェント | ⭐⭐⭐⭐ | N/A | N/A | N/A | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
各スクール・エージェントの詳細
侍エンジニア
基本情報
- 形式:マンツーマンレッスン(オンライン)
- 料金:16万5,000円~79万2,000円(コースにより異なる)
- 期間:4週間~24週間
- 分割払い:可能(月額4,098円~)
特徴
- マンツーマンレッスンによる完全カスタマイズ:あなたの目標や学習ペースに合わせて、カリキュラムが完全にカスタマイズされます。これにより、「理解が不十分な部分に時間をかける」といった柔軟な対応が可能です。
- 現役エンジニア講師による実践的な指導:講師は全員が現役エンジニアで、実務経験に基づいた指導を受けられます。
- キャリアサポートの充実:転職支援だけでなく、フリーランスとしての案件獲得まで支援してくれます。
こんな人におすすめ
- マンツーマンレッスンで、自分のペースで学びたい人
- 転職だけでなく、フリーランスという選択肢も検討している人
- 学習に関する細かい相談ができる環境を求めている人
デメリット・注意点
- 料金が比較的高い(他のスクールより5~10万円高いことが多い)
- マンツーマンレッスンのため、講師との相性が重要(相性が悪い場合、講師の変更も可能)
CodeCamp
基本情報
- 形式:マンツーマンレッスン(オンライン)
- 料金:16万8,000円~30万8,000円
- 期間:2ヶ月~6ヶ月
- 分割払い:可能(月額4,900円~)
特徴
- 講師の質の高さ:採用率10%以下の厳選された講師のみが在籍。初心者向けの説明が特に上手いと評判です。
- 柔軟なレッスン時間:朝7時~夜23時40分まで、好きな時間にレッスンを予約できます。働きながら学習する人に最適です。
- 初心者向けのカリキュラム:基礎から丁寧に学ぶ設計になっており、プログラミング未経験者でも安心です。
こんな人におすすめ
- 講師の説明の分かりやすさを重視する人
- 早朝や夜遅くのレッスンが必要な人
- 基礎からしっかり学びたい人
デメリット・注意点
- キャリアサポートが他のスクールより手厚くない(転職支援は基本的なサービスのみ)
- マンツーマンレッスンのため、他の受講生と交流する機会が少ない
DMM WEBCAMPエンジニア転職
基本情報
- 形式:集団レッスン+自学習(オンライン)
- 料金:62万9,000円~88万円
- 期間:3ヶ月~4ヶ月
- 分割払い:可能(月額2万1,200円~)
- 転職保証:転職できなければ返金
特徴
- 転職保証による安心感:「転職できなければ返金」という保証があるため、転職を目指す人にとって安心です。
- 充実したキャリアサポート:転職支援だけでなく、卒業後の転職活動まで徹底的にサポートしてくれます。
- 実践的なカリキュラム:最初からプロジェクトに取り組む形式のため、実務に近いスキルが身につきます。
こんな人におすすめ
- 確実に転職したい人
- 3~4ヶ月の短期集中で学びたい人
- 実践的なスキルを重視する人
デメリット・注意点
- 料金が高い(60万円以上)
- 学習期間が短いため、基礎が不十分な場合、ついていくのが難しい可能性がある
- 転職保証を受けるには、条件(スクール側の指定する企業への転職など)を満たす必要がある
RUNTEQ
基本情報
- 形式:集団レッスン+自学習(オンライン)
- 料金:43万7,800円
- 期間:5ヶ月
- 分割払い:可能(月額1万8,242円~)
特徴
- 実践的なカリキュラム:Webアプリケーション開発に特化した、実務に近いカリキュラムです。
- 充実した質問サポート:Slackで講師に24時間質問できます。
- 学習仲間との交流:集団形式のため、同じ立場の学習者と繋がることができます。
こんな人におすすめ
- Webアプリケーション開発に特化して学びたい人
- 学習仲間との交流を重視する人
- 月額の分割払いで負担を軽くしたい人
デメリット・注意点
- 学習期間が5ヶ月と比較的長い(その分、基礎からしっかり学べるメリットもある)
- キャリアサポートは基本的なサービスのみ(転職支援の手厚さではDMM WEBCAMPに劣る)
TechClipsエージェント
基本情報
- 形式:転職エージェント(スクール紹介や転職支援)
- 料金:無料
- サービス:キャリアカウンセリング、スクール紹介、転職支援
特徴
- 完全無料:キャリアカウンセリングから転職支援まで、完全無料で利用できます。
- あなたに最適なスクールを紹介:あなたの目標や予算に合わせて、最適なスクールを紹介してくれます。
- 転職後のサポートも充実:転職後の定着支援など、長期的なキャリアサポートを受けられます。
こんな人におすすめ
- スクール選びで失敗したくない人
- プログラミング学習から転職まで、一貫したサポートを受けたい人
- 複数のスクールを比較した上で、決定したい人
デメリット・注意点
- スクール自体は提供していないため、別途スクールに申し込む必要がある
- 転職支援がメインのため、学習中のサポートはスクール側に依存する
挫折を防ぐための最終チェックリスト
ここまで、プログラムが書けなくなったときの対処法をお伝えしてきました。最後に、挫折を防ぐための最終チェックリストをお示しします。学習を開始する前に、以下の項目をチェックしてください。
- 自分の学習目標が明確か(転職、フリーランス、趣味など)
- 週15~20時間の学習時間を確保できるか
- 質問できる環境(スクール、コミュニティなど)を用意したか
- 学習環境(机、パソコンなど)を整備したか
- 学習が中断した場合の再開方法を決めたか
- スクールの無料カウンセリングで、講師の説明スタイルが自分に合っているか確認したか
- 「完全な理解」ではなく「今の自分に必要な理解」を目指すマインドセットができているか
- エラーメッセージを「失敗」ではなく「学習の過程」と解釈する準備ができているか
これらすべてにチェックが入れば、挫折のリスクは大きく軽減されます。
FAQ:よくある質問と回答
Q1:プログラミングが全く分からない状態から始めても、本当に習得できますか?
A1:はい、習得できます。プログラミングスクールの受講生の大半は、全く未経験の状態から始めています。むしろ、プログラミングの基礎は「才能」ではなく「学習方法」で大きく変わります。正しい学習方法と、質問できる環境があれば、ほぼ全員が習得できます。実際、プログラミングスクールの卒業生の約85%が、学習開始から3~6ヶ月で実務レベルのスキルを身につけています。
Q2:働きながら学習する場合、どのくらいの時間が必要ですか?
A2:一般的には、週15~20時間の学習時間があれば、3~6ヶ月でスクール卒業レベルのスキルが身につきます。これを平日と週末に分けると、平日1~2時間、週末3~5時間という配分になります。重要なのは「時間の長さ」ではなく「継続性」です。毎日1時間、継続的に学習することが、週末に10時間学習するよりも効果的です。
Q3:学習を中断してしまった場合、どうすればいいですか?
A3:中断の期間によって対応が異なります。1~2週間の中断であれば、30分~1時間の復習で十分です。1ヶ月以上の中断の場合は、以下のステップを踏んでください。(1)中断前の内容の目次を見直す(1~2時間)、(2)その内容を使った簡単な課題を解く(2~3時間)、(3)理解が不十分な部分を復習する(3~5時間)。その後、新しい内容に進んでください。また、スクールに「中断していた」ことを伝え、学習計画の調整をしてもらうことをおすすめします。
Q4:プログラミングスクールと独学、どちらが良いですか?
A4:働きながら学習する場合は、スクールをおすすめします。理由は以下の通りです。(1)質問できる環境があるため、小さなつまずきで止まらない、(2)学習計画が立てられているため、独学のように「何を学べばいいか」で迷わない、(3)キャリアサポートが充実しているため、学習後の転職や案件獲得がスムーズ。独学は「費用を最小化」できるメリットがありますが、「時間効率」と「成功確度」ではスクールが優れています。
Q5:プログラミングスクールの料金が高いのですが、本当に価値がありますか?
A5:はい、価値があります。プログラミングスクールの料金(20~80万円)は、一見高く見えますが、以下の点を考えると実は安いです。(1)学習期間が短い(3~6ヶ月)ため、早く転職できれば、スクール費用は3~6ヶ月の給与増加で回収できる、(2)質問できる環境により、独学より習得速度が3~5倍速い、(3)転職支援により、転職成功率が大きく向上する。実際、プログラミングスクール卒業者の平均年収は、未経験者の平均年収より約150万円高いというデータもあります。
Q6:プログラミングスクール選びで失敗しないコツは何ですか?
A6:以下の3点を重視してください。(1)必ず無料カウンセリングを受ける。講師の説明スタイルが自分に合っているか、質問に対して丁寧に答えてくれるかを確認する、(2)実際の受講生の口コミを複数確認する。公式サイトの口コミだけでなく、Twitter や Google のレビューも確認する、(3)複数のスクールを比較する。最低でも3社の無料カウンセリングを受けてから決定することをおすすめします。
まとめ:挫折は誰もが経験する、乗り越えるための3つの要素
プログラムが書けなくなり、挫折しかけている状態は、プログラミング学習の必然的な過程です。重要なのは、その先をどうするかです。
本記事で解説した通り、挫折を乗り越えるためには以下の3つの要素が必要です。
1. 原因の正確な特定と対処法の実行
「自分には才能がない」という自己否定ではなく、「基礎概念の理解不足」「エラーメッセージの読み方が分からない」といった具体的な原因を特定し、それに対する対処法を実行することで、ほぼすべての問題は解決できます。
2. 質問できる環境の整備
プログラミングスクールの講師やコミュニティに質問できる環境があるかどうかで、習得速度は3~5倍変わります。独学で「何時間も同じ問題で止まる」という状況を避けるため、スクール選びは非常に重要です。
3. 学習環境と時間管理の最適化
働きながら学習する場合、「時間の長さ」よりも「時間の質」と「継続性」が重要です。疲労を考慮した学習スケジュール、学習専用の環境整備、定期的な休憩など、細かい工夫で学習効率は大きく向上します。
これら3つの要素を整えることで、プログラムが書けないという困難を乗り越え、実務レベルのスキルを身につけることができます。
次のステップ
もし、あなたが現在プログラミング学習で困っているなら、以下のアクションを取ることをおすすめします。
- 無料カウンセリングを受ける:本記事で紹介した5つのスクール・エージェントの中から、最低でも2~3社の無料カウンセリングを受けてください。講師の説明スタイルや、スクールの雰囲気を実際に体験することで、スクール選びの失敗を防げます。
- 学習環境を整備する:机、パソコン、インターネット環境など、学習に必要な環境を整えてください。
- 学習計画を立てる:あなたの目標と現在の状況に基づいて、現実的な学習計画を立ててください。スクールのカウンセラーに相談することで、より精度の高い計画が立てられます。
28~35歳で働きながらプログラミングを学ぶことは、確かに大変です。しかし、正しい方法と、適切なサポートがあれば、誰もが習得できます。あなたの挫折感は、決して「才能不足」ではなく、「学習方法」や「環境」の問題である可能性が高いです。
本記事で紹介した対処法を実践し、適切なスクールを選ぶことで、プログラミング習得への道は確実に開けます。ぜひ、今日から行動を起こしてください。

